クリ-ミ-ココア

「なんか今日は急いでないか?」


「ちょっとね!」



朝、いつものようにあいつを乗せて走らせる私の足はいつもより早い。



今朝カナちゃんからメールが来てて、写真ができたから持ってくるらしい。



なんとしてもセリより先に写真を貰わなきゃ!!



セリの事だ。


絶対何か企んでるよ!


昨日あんなに言ったけど反省してなかったし!





正門に着いてあいつを降ろすと駐輪場まで急いだ。




「青田さん。ちょっといい?」



誰かに呼ばれ振り返ると、2年生の女子が私を取り囲む。