クリ-ミ-ココア

「こんな所まで送ってもらってすみません…」


「女の子の夜道は危ないからね〜」



俺、紳士だから?と笑って言うイズミ君に私も微笑んだ。



「夜ゴハンまでご馳走になっちゃって…ありがとうございます」



家まで送ってもらった私はペコリと頭を下げる。



「気にしないで。……隣の家って…恋也君?」



イズミ君を見上げると目線は表札を見ていたので



「まぁ…あいつとは幼なじみなんで」



少し言葉を濁して答えた。



「そうだったね!けどまさか敷地内にあるとは」



そうなんです…


両親’Sの考える事はわからないのです。



「また明日!」



少年のような笑顔で笑うとイズミ君は帰って行った。