あ……れ?


今、何時?


うっすらと目を開けるけど周りはまだ暗い。



私は起き上がろうとして上半身を起こした。


「うわっ!」



しかし体が言う事を聞かずバランスを崩し倒れ込む。



「うっ……」



えっ?


低い声……。


あれ?私、誰かの上に乗ってる…




「起こすんじゃねーよ…」


寝起きのかすれた声がすぐ下で聞こえた。



「ちょっ…何でいるの!」


暗闇に目も慣れてきて私はあいつに話し掛ける。



「…でかい声出すな」



舌打ちした後、奴は小さくそう言う。