突然の感覚に思わずあいつの肩を掴んだ。



「声出すな」



私の口元で何か言ってるけど



「…とまらなくなる」



何言ってるのかも分からなくなってる。



こんな風になるなら…


お酒なんか飲むものじゃないよ…



口の中に熱いものが入って来て私の身体を麻痺させていく。



頭がボーとする。


体もさっきまで以上に熱い。



そしてしばらくして





「今は待つ………

お前は必ず俺の元に帰って来るからな」




遠くの方で声がするけど…



もう目も開けていられない。



私は意識を手放した。