クリ-ミ-ココア

私の前のセリの椅子を引っ張って向かい合わせに座ると


「なんか元気ない?」


ん?っと優しく笑い見つめてきた。



「そ…うですか?」


顔に出てたのかな?


悟られないよう目線を反らす私に。


「じゃあこれ見たら元気でるよ!」


イズミ君は持っていた袋をバサバサと机の上にひっくり返した。


「うわー…」


思わず驚きの声。


机の上には新発売のお菓子がずらりと出揃う。


どれも食べてみたかった物ばかり。



「皆で食べようと思って持って来たんだけど、あいつ等には内緒で2人で全部食べちゃお」



いたずらっ子見たいな少年の顔をして笑うイズミ君に私もつられて笑った。