クリ-ミ-ココア

「なんもしねーよ…いちいちビクつくなって」



私の後ろを横切って冷蔵庫の中から缶ビールを取り出し


プシュと開けながらあいつは隣に座りテーブルに置いてる灰皿に手を伸ばした。



………お酒も嫌って言ったらやめてくれるのだろうか?


っていうか未成年じゃん。


見た目は高校生に見えないけど未成年はいけないんだよーだ…



そう心の中で呟きプリンを一口、口に運ぶ。


やっぱり甘くないプリン。


分量ミスなんじゃないの?これ。



「イズミ先輩は友達多いから軽い気持ちで私にも聞いてきたんだと思う。」



口ではそう言っても崇とセリの言葉が頭の中をグルグルしている。



あいつはビールをグビグビ飲むとこっちを見てきた。



「なら俺にわざわざ報告すんなって言っとけ。」


「………」


そう言って深く深く吸うタバコからはチリチリと葉っぱが焼けていく。