クリ-ミ-ココア

「そーだ恋也。お父さん達会社近くに泊まってるから何かあったら連絡はそっちにしてね?」


「おー…」


「あと、お母さん達もお父さんの仕事手伝うから今日は比奈ちゃんと食べなさいよ?」


「おー…」



靴を履きながらあいつの背中におばさんが話し掛ける。


あいつはそのまま部屋に行ってしまった。



「なにあの子。悩み事でもあるのかしら?元気ないけど……じゃあね!比奈ちゃん」


「気をつけてねー」



…………っておい!!!


あの「おー…」って返事でわかっちゃうなんてさすがおばさん!!


機嫌悪いんじゃないの?


おばさんにはそう見えたのか!?