爾来様が皆から信頼を失った出来事。
何年か前……
魔界の妖の末裔との正面戦争になった。
私達、鏡界の軍勢は圧されて、窮地の事態に陥った。
一般の民達も重傷の者が多く、次々と其れは増える一方で。
そんな中、爾来様は、其の時残っていた支配力を、私達の軍や民達の治療に使わず、破損した鏡界の貴重な建築物を直す為に使った。
皆は其れに怒り、鏡界の民から爾来様への信頼は皆無に等しい物となった。
勿論、多くの者が亡くなった。
一時期、鏡界は死界より荒れ果てた死体の山となっていた。
『あの戦いで家族を亡くした子が、今どんなに哀しんでいるか……』
キャルナスさんが言ってるのは綾瀬 めちるちゃんの事だろう。
今は何処にいるかも解らない、綾瀬 霊螺さんから与った大切な子。其の戦争……妖鏡戦争(ようきょうせんそう)で、綾瀬一族は妖の軍勢を裏切ってまで私達、鏡の軍勢の味方をしてくれた。
綾瀬 ユキノ。
綾瀬一族の当主。
彼女はめちるちゃんの母親だった。
でも…… 妖鏡戦争で妖の軍勢に討たれて亡くなった。
爾来様は、味方を敵に回してまで私達を助けてくれた彼女を助けなかったから……
キャルナスさんは其れに怒ってるんだ。
『爾来様には、考えがあったんだと私は思います。
あの人は、思い付きで行動する人でも、利益を考えて行動する人でも無い。
誰よりも生について考えてる人だから……』
説得力ゼロだろうけど、私は説明してみた。
凄い痛々しい空気。
『……はぁ。
何でここまで好きな人の事は何だって解るのに、裡音の気持ちには気付きませんかね?』
裡音? りっくんの事?
『へぇ……
No.6の独楽ってそうなんだ。』
『えぇ。 私はつい最近本人の口からやっと聞きましたけど。
昔からそうですよ。
解りやすすぎます。』
にやけながら鎖葉斗君とキャルナスさんが話してる。
また取り残された。
何の話してんのよ!?
『兎にも角にも、爾来様はそういう人なの!』
何年か前……
魔界の妖の末裔との正面戦争になった。
私達、鏡界の軍勢は圧されて、窮地の事態に陥った。
一般の民達も重傷の者が多く、次々と其れは増える一方で。
そんな中、爾来様は、其の時残っていた支配力を、私達の軍や民達の治療に使わず、破損した鏡界の貴重な建築物を直す為に使った。
皆は其れに怒り、鏡界の民から爾来様への信頼は皆無に等しい物となった。
勿論、多くの者が亡くなった。
一時期、鏡界は死界より荒れ果てた死体の山となっていた。
『あの戦いで家族を亡くした子が、今どんなに哀しんでいるか……』
キャルナスさんが言ってるのは綾瀬 めちるちゃんの事だろう。
今は何処にいるかも解らない、綾瀬 霊螺さんから与った大切な子。其の戦争……妖鏡戦争(ようきょうせんそう)で、綾瀬一族は妖の軍勢を裏切ってまで私達、鏡の軍勢の味方をしてくれた。
綾瀬 ユキノ。
綾瀬一族の当主。
彼女はめちるちゃんの母親だった。
でも…… 妖鏡戦争で妖の軍勢に討たれて亡くなった。
爾来様は、味方を敵に回してまで私達を助けてくれた彼女を助けなかったから……
キャルナスさんは其れに怒ってるんだ。
『爾来様には、考えがあったんだと私は思います。
あの人は、思い付きで行動する人でも、利益を考えて行動する人でも無い。
誰よりも生について考えてる人だから……』
説得力ゼロだろうけど、私は説明してみた。
凄い痛々しい空気。
『……はぁ。
何でここまで好きな人の事は何だって解るのに、裡音の気持ちには気付きませんかね?』
裡音? りっくんの事?
『へぇ……
No.6の独楽ってそうなんだ。』
『えぇ。 私はつい最近本人の口からやっと聞きましたけど。
昔からそうですよ。
解りやすすぎます。』
にやけながら鎖葉斗君とキャルナスさんが話してる。
また取り残された。
何の話してんのよ!?
『兎にも角にも、爾来様はそういう人なの!』


