執事の名のもとに







「晴馬、俺のこと分かるか?お前崖から落ちたんだ。」



崖から、落ちた? 



「………」



あ!! 



宝箱を取ろうとして落ちたんだ。 



思い出した。 



「覚えてるよ、勝。」



そう笑って答えると勝もニコッと笑った。 



「良かった。1週間も目を覚まさなかったから心配したんだぞ!!」



軽く俺の頭をこづいた。