誰かが俺を呼んでいる。 誰だ? 俺を呼ぶのは。 「晴馬。」 それは俺の名前…? 目を開けなきゃ。 そう思っても瞼が重い。 「晴馬。」 まただ。 「ほら、おいで。」 俺に手が差し出された。 “ありがとう” あれ? 声が出ない。 でも、その手を掴む。 温かい。