その後すぐに勝と岩瀬が息を切らしてやってきた。 「お前ら、いきなり居なくなるなよ。」 何時になく険しい表情を勝は浮かべた。 忘れてた。 「わりー。」 敦も忘れていたのだろう。苦笑いを浮かべた。 「全く君たちはどれだけ自由行動を好むのかな。」 お決まりとも言える岩瀬の冷たい声が飛ぶ。 「まあ今回は許してあげるよ、あの金の箱で。」 そう言って岩瀬は金の箱に目を向けた。