「では、スタート。」 バーンという音とともに宝探しがスタートした。 「どこから行くか?」 敦が地図を見ながら聞いてきた。 俺はもちろん無言。 なんでこんなに怒ってるのか自分でも分からない。 でもきっと怒ってるのは朝のことじゃない。 じゃあ何をイライラしてる? 自分で分からないんだから、聞いたって分かるはずがない。 「晴馬、晴馬!!」 名前を呼ばれていたことに気づく。