会場はすでに賑わっていて、主役は今かと待っている。 「…じゃ、ちょっとここで待機しててね?」 2人をドアの前に置いて中に入る。 「敦様よ。」 「美優様だ。」 当たり前のようにトップの2人が並んで歩けば注目の的。 まったく…肩身が狭い。 ちょっと高くなっている壇上に2人は登った。 「…皆さん、楽しんでいるようですが、本日の主役の登場です。」 敦の言葉で会場のライトが消え、ドアだけにスポットライトがあてられた。