執事の名のもとに







ちょうど母さんたちの寝室を通りかかろうとした時、中から声が聞こえた。



それを気になった俺はこっそり少しだけ障子を開けた。



中を見ると母さんと父さんがベッドの中にいて…。



父さんが母さんを襲っていた。



母さんは泣くだけで父さんに歯向かおうとはしなかった。



「なんで、男を生めないんだ!!」



父さんが怒鳴る声と母さんの啜り泣く声が今でも頭から消えない。