執事の名のもとに







バッタン



それに反応したのは海琉ではなく愛琉ちゃん。



「愛琉ッ!!」



倒れた愛琉ちゃんを海琉が抱き上げる。



「晴馬さん、その話は後日お願いします。俺等は逃げも隠れもしませんから。」



そういうと失礼しますとだけ言って海琉は愛琉ちゃんを抱えて帰っていった。



残された俺と美優は何か言うわけではなく、ただ海琉の後ろ姿を眺めていた。