それから敦と入れ代わりに勝が入ってきた。 「はい、これ。」 そう差し出されたお盆には小さい土鍋と茶碗が置いてある。 「…サンキュー。」 受け取るとサイドテイブルの上に置いた。 「…海琉の様子は?」 「薬が効いてるっぽい。」 そう答えながら、海琉の肩を揺すった。 そうすると海琉はゆっくりと瞳を開いた。