「じゃあ取ってきてやるよ。」 車椅子を上手く回しながら言った。 「でも、お前そんな足だし。」 止めるように俺の前にきた。 「大丈夫だよ。車椅子あるし。それに暇だったからちょうどいい。勝はまだいろいろあるだろ?なるべく早く帰ってくるから。」 「悪いな、晴馬。」 「いいよ、元は俺のせいだし。」 勝の横を通って会場を出た。 怪我人用の道に入る。普段は絶対通れないけど、今回はオッケー。 普段通る道の半分以下の時間で寮につく。 本当に便利。