「皆揃ったところで、最後の場面の練習をしましょう。」 係の声で白雪姫が寝てる箱とかの大道具が運ばれてきた。 「じゃあ王子が現れるところから。」 舞台の端から出てきて箱に近づく。 そっと膝をついて箱の中を見る。 そこには当たり前のように目を綴じた白雪姫、海琉がいる。 でも、本当に女みたい…。 男にしては綺麗すぎるその顔はそう思わずにはいかなかった。