「なんだこれ?」 手が開いている方でバケツをとる。 そうすると遠くの方から走ってくる人がいた。 その人物はだんだんこっちに近づいてくる。 そして目の前に止まった。 「はあ、はあ…あのこちらにバケツは転がってきませんでしたか?」 息を切らして言葉を発する彼女。 「もしかして、これ?」 さっき転がってきたバケツを見せると目を輝かせて頷いた。 あれ…? どっかで見たことあるような。 彼女の顔をまじまじ見るが思い出せない。