「なんか今日は烏丸くん、燈に絡んで来ないね」


由香理がつまらなさそうに言う。


「…そうだね。……ま!あたしとしては静かでいいんだけど!」



わざと明るく言ったのは、きっとどこかで期待していたから。



『…何か言ったか?』



そう、佐助が言ってくれるのを期待していたから。




でも、佐助は男子の集団にいて、いつもと変わらない様子でお喋りをしていて。


あたしには見向きもしない。



何だか、寂しい。