しかし、その単語を聞いた途端、佐助の顔色が変わった。
「鬼狼だと?…よくもまぁそんなに堕ちたな。最も知性のある妖魔だと聞いたが…血にでも酔ったか?」
「今手段を選んでいる暇はないんだ、天狗」
「…何をしようとしてる?」
「さぁ?辛うじて言えるのは『妖魔を天狗と人間の手から救う』かな」
「…今この町には妖魔が多い。充分だろ」
佐助の刀は、全く動かずに彼の首筋にあてがわれている。
「この町以外を考えたことはないのかい?」
「生憎管轄外だ」
「そ。本当は妖魔を殺すな、って交渉しにきたのだったけど。決裂したようだね」
そう言って彼は、佐助の刀を左手で払いのけた。
(…金属音?!硬いのあの手?!)
「鬼狼だと?…よくもまぁそんなに堕ちたな。最も知性のある妖魔だと聞いたが…血にでも酔ったか?」
「今手段を選んでいる暇はないんだ、天狗」
「…何をしようとしてる?」
「さぁ?辛うじて言えるのは『妖魔を天狗と人間の手から救う』かな」
「…今この町には妖魔が多い。充分だろ」
佐助の刀は、全く動かずに彼の首筋にあてがわれている。
「この町以外を考えたことはないのかい?」
「生憎管轄外だ」
「そ。本当は妖魔を殺すな、って交渉しにきたのだったけど。決裂したようだね」
そう言って彼は、佐助の刀を左手で払いのけた。
(…金属音?!硬いのあの手?!)


