「契約するってことはさぁ、天狗に近い存在になるってことなんだぞ?

まぁ、どっちにしろ山科の家は妖魔に襲われやすいが。
俺みたいに戦えるなら未だしも、戦えないお前が天狗から離れるってことはか な り 危険なの。

分かるか?!だから俺から離れるなっつの。
俺も力無くなるから困るの!」



正論だ。



あたしは何も反論できない。



「……ごめん…」



「まぁ分かったなら良い。脅した俺にもそれなりの非がある。…まだ寝てろ」



その瞬間に、佐助の目に初めて優しさが宿った気がした。