誰かの幸せを祝福できない利己的で傲慢なダメ人間。

だから……こんな自分だから選んでもらえないのかと、ダメな自分を呪って泣いた。

こんな自分が子を望んで産み育て愛したいなどおこがましいのだ、と。

身体的な疲労もさることながら、精神的な疲労も計り知れない不妊治療。

期待虚しく生理が来ては落胆する私。

疲れ果てて打ちひしがれる私。

そんな私を心身ともに献身的に支えてくれたのは他ならぬ夫だった。

検査結果によると、夫にも特に不妊の原因は見当たらないとのことだった。

夫は、いつだって積極的に治療に参加し協力してくれた。

“こんなにも愛したいと待ち望んでいる僕らを誰も選ばないわけないじゃないか”

“君は今でもよく頑張っているんだから。「もっと」なんて言わなくてもいいよ”

夫がいたから……彼が私の夫でいてくれたから、だからやってこられた。

彼の為にも、もちろん私の為にも、二人の子どもがとてもとても欲しかった。