玲奈に向かって深々と頭を下げたエマに降り注いだ言葉は、戸惑いの色が濃く滲んでいた。
「なに……ウソをついてたってこと……?」
玲奈の乾いた声にエマが頭を上げることはなく、時間だけが刻一刻と流れていこうとしていた。
「はぁ……?」
笑い出しそうな、泣き出しそうな、そんな複雑な表情になった玲奈に、ルクトが静かに近付いた。
「俺から話すよ」
そう言ったルクトに、玲奈は「そうしてもらおーか」とエマに視線を向けたまま、かろうじて口だけを動かした。
「いいな?エマ」
それでも微動だにしないエマ。
玲奈が溜め息をついてエマに頭を上げるように言うと、ようやっとそろそろと頭が上がった。
しかしそれでも視線は玲奈と合わさることはなく、玲奈もエマから視線をそらした。


