心もとなかった玲奈の瞳に力強さが戻ったのを見て、ヴァンはうっすらと微笑んだ。
「私も、誰かの思惑通りになるなど真っ平御免です」
そう言われて、もしかしたらヴァンは全てを見透していたのではないか、
玲奈の心の動きすら彼の考えの範疇だったのではないか、という考えがよぎる。
かの微笑みが、安堵させるような、はたまた不安を煽るような、そんな感じ方をさせるものだったから、余計に。
──上等じゃん……
心を立て直した玲奈は、例えその笑顔が偽りであっても、畏れはしないという気持ちが広がっていた。
手のひらで踊れというなら、踊ってやる。
踊るだけ踊ってやるから、見てるがいい。
だけど、見てるヤツらの思った通りになんてなってやるもんか。
運命なんて、あたしがねじ伏せてやる──


