「素晴らしい反応を有難うございました。
おかげで兵も動いてくれました。
何しろ兵たちは半信半疑でしたから。
それよりも我々を見つけたとすぐに王国へ連絡しようとしていました。
しかしレイナさんの反応は、兵たちを思い止まらせるのに充分でした」
睨み付ける玲奈の視線を飄々と受け流し、微笑みまで浮かべる余裕は一体どこからくるのか。
問い掛けているのは玲奈だったのに、逆に腹を探られるような雰囲気をヴァンから感じながら、玲奈はチッと舌打ちをした。
「もう、いいでしょうか?」
悪びれもなく言い放ったヴァンに、玲奈はツンと顔を背ける。
質問はないか、という意味と受けとり、もう聞くことはないという仕草のつもりだった。
「もう終わりならば、こちらからお伺いしても?」
「あ゛?」
何を言い出すのか。
自分が『光』だというのがわかったならば、あとは気にかかることなどないはず。
それとも……
思考を先回りさせ、玲奈は眉間にシワを寄せる。
「悪いけど、こっちは時間がないんだ。
ブロー王国へ行く暇はないよ」
そう言った玲奈に、ヴァンは目を細めた。


