ラビリンスの回廊



あるいくつかの場面で、記憶の映像は止まった。


感じた違和感。

あのとき納得したはずだった。


けど……

知ってたのは──

ブロー兵の仕業だと思ったのは、

なぜだ──?


心当たりあったから?


あれだけ冷静なアイツが、

他の可能性を考えなかったわけがない。

例えば盗賊とか。


可能性が低いと思った?

ならばなぜ兵は、あたしが『光』だと言った……?


玲奈の視線が、ある人物に注がれる。


それを見て、イシュトは満足そうに頷いた。


「その考えに行き着いたのも、運命だと言うか?」


そう言われて、玲奈は思わずエマを見る。


そして再びイシュトに視線を戻すと、しっかりと目を合わせて力強く首を横に振った。


「……違う。
あたし、違和感はあったけど、納得してた。

だけどあんたに言われて、やっぱりおかしいと思った。
なぜ、ブロー兵の仕業だと思ったんだろうって。

これももしナントカってやつの考えなら、あたしにそんなことを二回も考えさせる必要があるかっつったら、あるわけねぇ」


そして、視線は一点に集中した。