立ち上る、湯気。

「でも、フォルオートさんは出かけちゃったし……」

ぶつぶつと寮に残る者達を数え上げるスティフ。

考え込む仕草にほほえましい者を感じながらも、バートは、途中で放り出していた課題へと意識を戻していく。