「でも、この量――僕ひとりじゃ食べ切れませんね」

最初からバートの分を数に入れていたらしいスティフが苦笑する。

「折角だから、他の人も呼んできましょうか」

しっかり器に盛りつけられたグレイズの実が、早く食べてほしそうにじゅうじゅうと音を立てている――。