【連作】半熟騎士の自由帳 Page1

途端に、甘い果実に群がる、少年達。

「わっ……ちょ、ちょっと!」

前後左右から手が伸びてきて、しかも、それにもみくちゃにされるスティフになど、誰も構ったりしない。

あっというまに器からきえていく赤い実を見守りながら、

「……ま、これも、いつものことだよな……」

バートは、呟く。