【連作】半熟騎士の自由帳 Page1

誰もが待っている言葉は、たった一つ――。

「え、ええっと……」

期待に満ちあふれたまなざしにたじたじとするスティフを、あきれた顔で見ていたバートだったが、

「……俺はいいんで――どうぞ遠慮なく」

ため息をつきつつも、そのひとことを発してやる。