誰もが待っている言葉は、たった一つ――。 「え、ええっと……」 期待に満ちあふれたまなざしにたじたじとするスティフを、あきれた顔で見ていたバートだったが、 「……俺はいいんで――どうぞ遠慮なく」 ため息をつきつつも、そのひとことを発してやる。