「……スティフ」

すっかりインクの乾いた紙の上に、再びペンを走らせながら、バートは、年下の少年に呼びかけた。

「ん? はい、なんですか?」

きょとんとするスティフに、顔を上げずに続けてやる。

「わざわざ心配しなくても――」

と、談話室の入り口の方に、ペンの尻を向ける、バート。