―――「笑佳ちゃん?」
あたしを呼ぶ声と同時に、肩をぽんぽんと叩かれた。
見上げると、雄哉くんが申し訳なさそうにあたしを見ている。
「遅くなっちゃって、まじでごめんね!仕事が長引いちゃって。」
「ううん…」
あれ…
あたし、まさか寝ちゃってた?
考え事してたら、いつの間にか…?
いま何時なのか、携帯のディスプレイを見ると、着信3件になっている。
全部、雄哉くんからだ。
「あ、何度か電話かけたんだけど…」
「ごめん!気づかなかった。」
で、時間を見ると、PM9:52。
え?もうそんな時間?
「雄哉くん、こんな時間まで仕事あるの?」

