そして、雄哉くんの誕生日、当日。
…………来ない!
駅前で待ち合わせなのに、約束の時間から、もう20分は過ぎてる。
電話かけても繋がらないし。
雄哉くん、遅いな…
あたしは、その場にしゃがみ込んだ。
手には、美奈ちゃんと買ったプレゼントと、さっき学校から帰ってきて、超特急で作ったケーキ。
ケーキなんてほとんど手作りしたことないから、正直、形はいびつ…。
一応持ってきたものの、やっぱ渡すのやめようかな…って。
ふいに、目の前にある駅前のコンビニに目がいった。
正確に言えば、そのコンビニで立ち読みしてる高校生ぐらいの女の子。
その女の子が持ってる雑誌の表紙には、偶然にもUNTSの4人が写っている。
そこに写る雄哉くんは、あたしの知ってるいつもの雄哉くんではなく、アイドルの高瀬くんだった。
気のせいか、なんだか遠くに感じた。
あたしとは別世界の人なんだって………
今さら思った。
やっぱり迷惑かな…
一般人のあたしが、アイドルの雄哉くんを好きでいること。
やっぱり……
アイドルには、恋しちゃいけないのかな…

