My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~


「ん?もしかして雄哉くん…」


雄哉くんのペンを持ってる手を見て、ふいに思った。


「左利き?」

「うん」


うそ…


「えっ、あたしもだよ?」


「まじで?一緒っ。」


そう言って、雄哉くんはニコッと笑った。



うっ…

眩しくてくらくらしてくる。


この笑顔で、きっと全国の女の子を悩殺してるのかも。



そうだ。

一瞬忘れてたけど、雄哉くんはアイドル。



あたしが付き合うなんてこと、ありえないんだ。



…まぁ、そんなことばっか期待してるわけじゃないんだけど。