―――ボトッ。


美奈ちゃんが、飲んでたコーヒー牛乳のパックを落とした。


中身は、奇跡的に零れずに済んだけど。


「美奈ちゃん、落ちたよ?」


「…ごめん!」

「え?」


「や、今まで信じなくてごめん。」



あたしは、また信じてもらえないのを覚悟に、この前の後田くん家に行った時の話をした。



「あたしの話、信じてくれるの?」


「だって、そこまで言って嘘だったら、もうあたし、笑佳の友達でいれる自信ないよ?」


冷静に、そんなことを言う美奈ちゃん。



逆にどういう意味…



「でも良かったー。やっと相談相手が出来た!」


「あたしに任せて!恋のお悩みでしょ?」


美奈ちゃんが、興味津々に身をのり出す。



そんなにはっきり言われると、ちょっと否定したくなるけど…



「…たぶん」