「王子、言ったんだね」 「ん」 きっと、最初は上野智也くんや社長さんに、反対されたに違いない。 デビューしてから5年で、アイドルが結婚なんて……………。 そのとき。 玄関で音がした。 あたしは、すぐにその玄関へと向かった。 「おかえりなさいっ」 さっきまで、録画された画面に映っていた愛しい人。 「ただいま。」 雄哉くんもまた、愛おしそうに笑顔を見せた。 「今日、記者会見だったんだよね。おつかれさま。」 「ん。ありがと」 そう言った瞬間。 雄哉くんが、おもむろにあたしを抱きしめた。