My Prince ~運命の出逢いは、アイドルと…~


「パフェ、溶けてるよ?」


へ?


「あぁっ!」


ショック…


あたしを見て、雄哉くんは他人事のように笑った。


そんな笑わなくても…


とか思いながら、わずかに固体を保ってるアイスクリームを、スプーンで口に運んだ。



その後は、他愛のない話をして、あたしがパフェを食べ終わるまでずっと喋ってた。



「じゃぁ…行こっか?」


雄哉くんの言葉によって、あたし達はファミレスを出た。



「今日はありがとね?」


「俺のほうこそありがと。家まで送ってくよ。」


「い、いいっ。一人で大丈夫だよ。」

「なんで。送るって」


「そんな…悪いし」

「いいからっ」


そう言って、雄哉くんは歩き出した。


あたしも後ろを追いかける。