雄哉くんはあたしを放すと、今度はツインテールの女の子に視線を移した。
「俺のファンでいてくれてんだよね?」
「あ……はい…。」
すると、雄哉くんはいつもみたいなテレビスマイルで口を開いた。
「ありがと。
でも、この子には手出さないでくれる?
俺にとって大切な人だから。」
変わらず涼しげな笑顔で。
雄哉くんのばか………。
ファンの子の前であたしのこと、そんな風に言っちゃだめじゃん…。
なのに、
嬉しいと思っちゃうあたしは、もっとばかだ………。
ずっとずっと我慢していた涙が、ここぞとばかりに流れてきた。

