「いやっ」
だけど、視界に入ってきたのは、同年代の女の子。
「え………?」
ツインテールの、目がくりくりとした可愛らしい女の子があたしの腕をしっかり掴んでいた。
そういえば、『コツコツ』って……考えてみればヒールの音だ。
「……えっと…?」
どう見ても、知らない子。
その女の子は、あたしをなめるようにじーっと見つめる。
「あの、どなたですか…?」
「雄哉と付き合ってるの?」
え?
最初に放たれた言葉に、あたしは心臓が飛び出しそうになった。
「付き合ってるんでしょ?」
「なんで、いきなり…そんなこと」
テンパってしまって、自分でも何を言ってるかわからない。
「やっぱりそうなの…?」

