――「彩香!髪、切っちゃったの!?」」


次の日の朝。


絵梨の驚いた声に、あたしも彩香ちゃんを見た。


自慢のロングだった茶色い髪の毛は、ばっさりと切られ、ショートボブになっていた。



「イメチェンだよっ。似合ってる?」



「似合ってるも何も…」


美奈ちゃんが言葉につまる。




そ…それは、失恋したっていうことなの…?




「うん、似合ってるよ!いいよ、彩香!!可愛さ極まりない!!!」



え、絵梨…?



「もう絶対モテるね!それで、新しい恋に向かって突っ走りな!」



むしろ絵梨のほうが、やる気満々で彩香ちゃんに気合いを入れさせた。