ガチャッ。



「あ、雄哉くんっ、あのね」

「入って話そ?」


あたしの言葉を雄哉くんが遮る。


「あ……そうだよね。」



2人でリビングに入った。



しーんと静まり返る空間。



「そういえば、カルピスあったかも。飲む?」


「え?…うん」


あたしが頷く前に、雄哉くんは冷蔵庫からペットボトルのカルピスを取り出し、グラスに注いだ。



「…雄哉くん」


「ん。」




「この前の…電話のとき、あのとき」



「それはもういいよ」