「ん、何ですか?」
「笑佳ちゃん、雄哉のために頑張ってるなと思って。」
「えっ」
顔が熱くなるのがわかった。
「やっぱ付き合ってんでしょ?」
「…………はい。」
小さく頷いた。
「そっかぁ。最近、雄哉変わったと思ってたんだよね。」
「変わった?」
「なんか仕事してるときとか、気持ちに余裕がある感じ。
前までは必死だったのに、笑佳ちゃんと知り合って、どんなに忙しくても今はいい笑顔で笑うようになったかな。」
あたしと知り合って…?
雄哉くんには、迷惑ばっかりかけてるんだと思ってたけど、
それがたとえ小さなことだったとしても、雄哉くんにとってプラスになっただけで、
すごく、すごく嬉しかった。

