「あたし…」


「何なの?」


言葉を急かす美奈ちゃん。



「あたし……

ハンバーグ……………作れない…。」



「…まじで?」



ありえない。


美奈ちゃんの顔にそう書いてある気がする。



「あ、でも、何となくはわかるよ…?」


「そういう問題じゃないから!」



ひゃーっ…。


高3でハンバーグ作れないなんて、家庭的な女の子から程遠いよね…。



「自分がハンバーグになるまで、死ぬ気で練習しなっ!」


「や、自分」

「返事!」


「はい…。」



美奈ちゃん、スパルタ……。