当たり前だけど、雄哉くんの姿はない。


見ると、机の上に書き置きがあった。



『笑佳ちゃん おはよ。
 学校いくよね

 鍵はもってて』



簡潔に走り書きされたそれのすぐ横に、合い鍵が置かれてある。




え……ええぇっ!?


これ、あたしに?




あたしが持ってていいの?




彼女でもないのに、さすがに良くないよね…



うん。これは次会ったときに返そう。





…それはそれでいいとして、




う~ん……


このまま、お世話になりっぱなしで帰るのもなぁ…




あたしは、部屋の中を見渡した。