……ん………


…優しく包まれるこの匂い…





意識が遠いのを感じながら、重い瞼を開けた。





やっぱり、雄哉くんだ。




そのまま、ふわりと抱っこされるあたし。






「…ゆー……やくん………」





雄哉くんが、柔らかく微笑んだ。








なんだか心地よくて、開けた瞼は、またゆっくりと落ちていった。