桜咲く4月。

 この学校で迎える3度目の春。

 私は、中学3年生に進級した

 最高学年という肩書きと、受験生という恐怖・・・。

 でも、今年のスタートは、最高だった。

 なぜなら、あの人と同じクラスになれたから・・・。

 
 「は~い、では今配られたその紙に、新しいクラスが書いてあります。」

 こ・・・怖い・・・でも、見なければ・・・。

 震える手で何と紙を持ち、自分の名前を探した・・・。

 始めに、前のクラスであった5組から探した。

 「・・・無い。」

 次に、4、3、2・・・と探していったのだが見つからない。

 最後に1組を探し、ようやく自分の名前を見つけることができた。

 「また1組か~。」

 私は、1組とよっぽど縁だあるらしい。

 小学校も1~4年までずっと1組で、おまけに中1も1組だったのだ。

 しかし、そう思った瞬間、ある名前を見つけた。

 「う・・・うそ~・・・。」

 あの時ほど、自分が幸せ者だと思ったことはなかった。

 なんと、あの人と同じクラスだったのだ。

 これからの1年が楽しみで仕方が無くなった。

 中学校最後の1年、楽しむぞ~!!

 そう、あの時はそう思っていたのに・・・・・・。