泣き虫


だいぶ泣いて少し落ち着きを戻した頃、私は男に声をかけた。

「ねぇ、ちょっと。

今ならあんたを部屋に入れてもいいと思うんだけど、どーする?」

私の話しを聞いた男は、ふふっ、と照れ臭そうに笑い「じゃあ」と言った。


男が笑い、私も笑う。

部屋が汚いとか、誰にも会いたくないとかそんな事どうでもよくなった。


私は今、この一緒に泣いてくれた男に興味があるのだ。

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