「その学校はね、学園長が
生徒にぴったりの服を
用意してくれるらしいの。
それを着て登校させるって」


「へぇー、変わった学校なんだね」



まるで、コスプレをしている
ようで…少し恥ずかしい。

この格好で学校まで
歩いて行かなきゃ
ならないのだろうか?







「そういえば、学校には
何時に行けば良いの?」


今日から始業式だと
言っていたから
そろそろ時間のはず…



「んー?9時よ」


「えぇ!?」


今、時計は9時30分を
指している。


「完璧に遅刻じゃない!!」


「そうねぇー」


ゆったりとお茶を飲んで
微笑むお姉ちゃん。


「どうしよう!
私、学校がどこにあるかも
分からないのよ?」


「大丈夫よ〜学校は
裏手の庭から見える
森の中にあるから、ね?
行ってらっしゃい〜」



行ってらっしゃいって…


「転入初日なのに
着いてきてくれないの?」


「その学校、生徒だけしか
入れないのよ…」


「…ホント変な学校ね」




しょうがない…。

行きますか…!!