空色のアリス





「教室はココよ」


「へ?」


目の前の扉は
私が知っている
教室の扉とは違う
ハートさんの部屋と
同じくらい綺麗な扉。



どんな子がいるんだろう?


少し不安になってくる。





「大丈夫よ、アリス。
私は貴方の味方。
貴方を傷つける者が居れば
私におっしゃいなさい?」

ハートさん
…笑顔が少し黒いですよ。

「あ…ありがとうございます」


ハートさんと繋いでいた手を
そっと離して、私は
教室の扉を開けた。